VISIONビジョン
はじめに
「コミュニケーションと技術とを武器に数多の人々の成長を促し、ヒトの可能性を広げる」という言葉に込めた想いをこちらに記したいと思います。
弊社が歩んでゆく中で の道標にもなるはずですし、何を目指しているのかが外からもよく見えるようにこれを用意しました。
前提 〜成長とは何か〜
大きく分けると「知識」と「判断力」の両者を高めることであると思います。知識は学習によって獲得でき、判断力は経験を積むことで高まるでしょう。
何かを判断する際に知識による引き出しが無ければそもそも判断する対象が無くなってしまいます。知識があってもそれを適切に活用できる経験が無ければ自信を持って推進することが出来ません。
誤解がないように補足しておきますが、ここで言う「知識」はWEB検索したら文章で出てくるような上っ面を舐めたような言葉の意味ではありません。
本質的な「理解」も含んだ上ではじめて有効な「知識」と言えます。
そして成長した結果は「課題に対する対応を複数の解決方法から適切に判断することができるようになる」はずです。
これを繰り返すと、その人なりの判断の基準やある種の法則が導き出され、哲学として昇華されると思います。
成長のある種の完成形は哲学を持つことなのかもしれません。
課題 〜育てることを忘れている社会〜
現在様々な会社に余裕がなくなってしまったために、短期的なプラスを産めないことを排除してしまっていると感じています。
そのため、会社に属するメンバーを育てて成長させることすら困難になっているようです。
即戦力を求め過ぎて、ヘッドハンティングをお互いに繰り返すのは、果たして理想の姿なのでしょうか。
ゼロサムゲームでは発展的な動きが起こることは難しいと私は考えます。
もう少し大きなレベル、社会の目線で考えましょう。人は毎年リタイアし、毎年新しい人が参入します。成長した人が出ていくわけなので、常に人が成長できる仕組みが無ければ衰退が起こるのは自明の理でしょう。つまり育てていくことができなければ、現状の維持も危ういのです。
個人のレベルで考えれば、能力が備わっている人でなければ仕事にありつくことが困難になってきています。
会社が育てない前提であれば即戦力と呼ばれるような人材にしか門戸が開かないためです。
実戦経験を求めるのに、実戦を経験できる場所は容易に得ることができません。
このような課題に立ち向かうのが現在の弊社の向かう方向です。
2017年4月現在、弊社は主に社会に出ているIT系人材の成長を推進することで課題の解決を目指しています。
解法 〜先達から受け継いでいくこと〜
書籍やWEBページ、動画など数多くの学び方がある中で、個人の成長を最も高めるのはどういった方法でしょうか。
弊社では人から人への伝承が最も効果的であると考えています。
この方法は「単一の個人」に対しては効率が良く、はやく成長することができるでしょう。
また、書籍などの受動的な「自身の解釈」が中心になる方法では、理解を誤ってしまうケースに対応するのが困難になります。
そこを補うには、やはり人がその成長を見守っていく必要があるはずです。
ではどのような人が見守っていくべきでしょうか。プロフェッショナルを目指すのであれば、プロフェッショナルが指導するべき です。
たとえが少し良くないかもしれませんが、軍人でも経験を積んだ退役軍人が指導するというのを映画などでご覧になったことがあるでしょう。
一度も戦場に出たことのない人に指導して欲しい人などいるはずがありません。
そして常に新しい方式が生み出される世の中では、現役が指導することがより良い方法であると考えます。
さらに成長に責任を持つ「担当」として一人の人が先導することで暗黙知や哲学のようなものも一緒に伝えていくことができます。
これは本来なら年単位でかかるような概念の獲得を一気にショートカットさせる場合があり、
それにより成長が大きく加速される、ということを代表の佐藤は数々のOJTのトレーナー経験から見出しています。
トレーニングしている人間に追いつくところまでは何倍もの速度で達成できます。
促進 〜技術による加速〜
人が育てる先述の解法にも課題があります。それはトレーナーのコストです。
現役の技術者が見守るという形を取ると、相応のコストが必要になります。
事業である以上、技術者個人にかかるコストとトレーニングから発生する売上とをバランスすることが必要になります。
普通のやり方では継続がとても困難になります。
品質を落とさずに、継続可能とするための工夫をこれまで様々に行ってきました。
現在進めていることは本質を損なわない程度の指導内容の仕組み化や、動画などを活用したコンテンツ化です。
決められたカリキュラムを丸投げして書き写させるようなレベルに落としてしまっては
成長を阻害してしまいます。下手すると「とりあえず書き写して全く理解しない」という罠にはまります。
弊社では毎週開催している勉強会を通じて、数多くのそのような相談を受けてきました。
「どの部分なら人を介さずとも良く、トレーナーをうまく補助できるか」を考え、改善を続けています。
将来 〜高度に自動化される未来に備えて〜
少し目線を未来へ移しましょう。
最近ではAIやロボットの進歩により「仕事がなくなる」というようなことが心配され始めています。
「シンギュラリティ」のような言葉を目にしたりした方もいるかもしれません。
この変化があとどれくらいの期間で起こるのかは定かではありませんが、いつかはそのような日も訪れるでしょう。
そういう未来に適応できるのは、これから社会に出る若い世代になるはずです。
彼らの能力がより高まる社会を残すことが今の我々の世代に望まれることだと考えます。
「解法」の章でも述べましたが、トレーナーと同じくらいまでの能力に達するのは大きく加速させることができます。
つまり若いうちに経験者に近いところに到達でき、より上を目指せる可能性があるということです。
これを繰り返せば、到達できる概念はどんどん高みに向かうでしょう。
弊社のささやかな活動の未来にはこういう方法でのヒトという種族の進歩・進化があります。
発達した自動化社会に対してどのように対応すべきなのかを編み出してくれるのは、
高度な概念を獲得している進化した人材に他ならないはずです。
そのような未来が達成できるよう、弊社は今後も進んで行く所存 です。