この度法人向けトレーニングをご利用いただいた株式会社うるる様にインタビューをさせていただきました。
株式会社うるる様からは受講者の笹川(ささがわ)様、眞下(ましも)様、松井(まつい)様とその上司である高橋(たかはし)様にお時間をいただき、担当トレーナーの小笠原を交え、受講の経緯や受講後の感想などお聞きしています。
株式会社うるる
高橋 雅哉
国内インターネット黎明期からエンジニアの道を目指す。
ベンチャー企業設立における社内外システム構築や海外システムのローカライズ導入、オンラインゲーム、アフィリエイトシステム、リスティング広告自動入札システムなど幅広い業種の様々なシステムに携わり、開発責任者、CTO、執行役員、取締役などを歴任。
2019年7月に株式会社うるるへ入社。2020年10月に同社VPoEに就任。
株式会社うるる
笹川 歩(受講者)
大学院時代にロボット工学を研究する研究室に所属し、C++を使ったロボット制御やPythonを使ったディープラーニングの開発を行った。
就職活動中にエージェントを通じてうるるに出会い、理念に共感し、入社を決断した。
現在は、入札情報速報サービスのNJSSでバックエンドエンジニアとして開発業務に携わっている。
株式会社うるる
眞下 卓也(受講者)
大学在学時は、化学専攻に所属しプログラミングとは無縁であったが、プログラミングを独学し自作アプリを制作。
プログラミングがとても楽しく、自ら進んで学習することができたためエンジニア職で就職活動すること決めた。
就活中にうるるからお声がけをもらい、社内の雰囲気や、うるるのビジョンに共感し入社を決断する。
現在は、電話の1次取次サービスのfondeskでフロントエンドからバックエンドまで幅広い開発業務に携わっている。
株式会社うるる
松井 瑞季(受講者)
大学院時代にモデリング系の研究室に所属し、Pythonを使用してモデリングや数値解析を行った。
エージェントを通じて参加した合同説明会でうるるに出会い、その後うるるの理念に共感し入社を決める。
現在は幼稚園向け写真販売システムのえんフォトでバックエンドエンジニアとして業務に携わっている。
サークルアラウンド株式会社
小笠原 寛(担当トレーナー)
新卒時に入社したITベンチャー企業にてWebエンジニアとしてBtoB、BtoCサービスの開発に従事する。
その後、フリーランスエンジニアとして独立し、Webサービスの開発を複数担当。
フロントエンドからバックエンドまでWeb開発全般に携わり、現在はサークルアラウンド株式会社にて、エンジニア兼Webプログラミングトレーニングの講師を務めている。
株式会社うるる様はクラウドワーカーさんの活躍を軸にした複数のサービスを提供されています
弊社は「人の力で世界を便利に」というビジョンを掲げております。日本において少子高齢化等によって深刻化している労働力不足という社会課題の解決に取り組んでいる会社です。主に3つのドメインを展開しております。
1つ目はBPO事業です。在宅ワークのスタンダード化というものを目指して2006年の創業以来行っている事業となります。
2つ目はBPO事業から発展したクラウドソーシング事業。シュフティという在宅ワーカーを活用した − 我々はクラウドワーカーと呼んでいるんですけども − その人たちと仕事を依頼したい企業様をマッチングする事業。現在約48万人くらいクラウドワーカーさんが登録されています。
3つ目はCGS事業。CGSというのはうるるが独自に作った造語で、Cloud Generated Service という言葉の略なんですけど、クラウドワーカーさんを活用してまさにビジョンを体現するSaaS事業を複数展開しています。
いずれのCGS事業においても1つ目のBPO事業、2つ目のクラウドソーシング事業で得たクラウドワーカーさんを活用したりですとか、また品質管理等々のノウハウを生かしたビジネスモデルとなっております。
サークルアラウンド社のトレーニングの実績を評価
そうですね。やっぱりサークルアラウンドさんはもう過去に何年もトレーニングやっていただいてますので、今回の新卒たちのトレーニングに関してはもうまさに決め手は実績ですね。
弊社の新卒のエンジニアたちは入社時に技術研修を受けてもらっているんですけれども、その技術研修の中で過去何年もサークルアラウンドさんのトレーニングを採用させていただいております。いずれもトレーニングを受けた新卒たちはそのまま配属先に配属されても特に戸惑うこともなく活躍していますので、その流れでですね、今回も採用させていただいたという経緯がございます。
JavaScriptでサーバーサイド開発を独自ボイラープレートで学習
今回オーダーいただいたのが「新卒のエンジニアの方3名にMVCフレームワークを使ったサーバーサイド開発をしてもらう予定なので、そこに研修後についていけるような形でレクチャーをして欲しい」という内容です。
配属後使用する言語がPHPだったりJavaScriptだったりでバラバラになるというのは事前にお話を伺っていたので、JavaScriptで統一させて頂いてサーバー側のJavaScriptをレクチャーさせていただくような形で研修の方を受けさせていただきました。
MVCフレームワークは何を使うか迷ったんですが、弊社の方で Node.js、Express を使って、MVCの弊社オリジナルのボイラープレートをご用意させていただきました。それに対して課題のアプリケーションを作るトレーニングを一ヶ月ほどさせていただいたのが今回のメイントピックです。
うるる様のトレーニングは型にはまった「これやってください」のようなオーダーが最初からカチンて決まってるわけじゃなくて「今年はこういう感じのメンバーが来るんで、それにあったこんな感じで行きましょう」という相談になります。トレーニングを受ける側に対してちゃんと合わせようとしている会社の姿勢も素晴らしいですね。
受講生の変化はより良いコード感覚と、プロとしての意識
学生の頃プログラミングしたことはあったんですが、Webの開発自体は初めてでした。技術的な知識の部分は変われたポイントのひとつです。
開発以外の部分においてもちゃんと報告しようだとか、詰まった時はちゃんと調べて「ここまでわかっててここから分からない」と、報告や連絡をしようというところも、本配属する前にプロとしての意識が入ったのは良かったです。
変化は大きく二つあります。一つ目は変数名のことです。実際に現場に配属された今でもファイル名・関数名・変数名をレビュー等でも指摘されるので、それを最初のうちから意識できるようなったのはとても良かったです。
二つ目はデータベースについて。リレーションなどよくわかっていない状態でしたが、トレーニングを受けていく中で Join 等を使って情報を取得していく方法がわかり良かったです。
大学の時には「動けばいい」というプログラムをやっていました。変数名や、より良い書き方の指摘を実際にいただくのが初めてでしたが、現場に出る前に自分の中で「もっとよくしよう」という意識を持てたのが一番変化したポイントなのかなと思っています。
配属先の上長や育成担当者からも良い評価です
今年の新卒の彼らはWebに対しての開発の経験が少なかったり、前提となる技術知識があまり多くないという点で、正直なところ心配はすごくしていました。 サークルアラウンドさんのトレーニングは「一人一人に寄り添った進め方をしていただいている」といったところもあって、この短期間で三人とも成長できていることに非常に驚きと、すごく良かったという感想を持っています。
研修後、彼らはすぐに配属先で業務にあたりますが、開発だけでなくコミュニケーション面も含めて、すぐに活躍できる状態になっていて業務として成り立ちます。今後短期間で主要開発メンバーになるでしょうし、そういった基盤をつけていただけたというところで、配属先の上長とか育成担当者からもすごく良い評価をもらってます。
トレーナーは長所と短所をよく見て成長を促します
笹川さんは3名の中でWebに対する知識はそれほどないということでしたが、キャッチアップのスピードや理解の深さも申し分なく、大きく躓かずにゴールしていた印象でした。学ぶときに概念化する力が強いと思うので、是非そこは伸ばして欲しいです。キャッチアップ力が強い反面、細かい仕様まで気になる性格である為、それを業務でやり過ぎると期限に間に合わない事があり得ると思っています。その辺はトレーニング中でもご本人に伝えつつ進めていきました。
眞下さんはプレッシャーに強いですね。実戦を見据えた研修なので期限を区切って進めましたが、厳しいスケジュールでもちゃんと終わらせる事ができていました。過去触っていたRuby on Railsの印象が強くて、フレームワークの差異への対応に苦戦していたところがありました。フレームワーク単体の書き方使い方も大事ですが、概念を獲得してくことについてトレーニングでは促しました。馬力があって素養もあるので戦力として伸びていく方でしょう。
松井さんはキャッチアップの深さが素晴らしいです。研修の中でご自身の理解を説明してもらう意地悪な質問することが結構あるんですが、簡潔に明瞭な説明をしてくれて驚きました。技術的なキャッチアップが優れてる分、報連相がちょっと苦手な様子でしたが研修序盤で改善を促すコミュニケーションをしていて、後半では改善されつつあったので、すぐ戦力になるようなレベルであったと思います。
「ログを見る」など基本を体得できるように指導、コミュニケーションの壁打ち的ポジションも
リレーションやデータの流れのところです。データの流れについてはよく小笠原さんに聞いて、ターミナル(のログ)にどんな情報がリクエストで来てるかとか、レスポンスでフロントに渡している情報を確認するようになってからは大分わかりました。ログを見ることができていなかったので、そこからサポートしてもらえてから変わったと思います。
コミュニケーションの面です。前半あまり質問をせずになんとかなっていたけれども、少しずつわからないことが積み重なって難しくなり、最終的に手を借りるというようなことがあったので、オンライン上(※)での(テキストの)コミュニケーションの取り方をしっかりしたいと意識しました。 以後はとにかく壁にボールを投げるくらいの気持ちで取り組みました。今の業務の中でもそれは意識できています。
※うるる様ではテレワーク中心で業務を行なわれているので、オンラインコミュニケーションは特に重要です。
基礎を抑えたことによる現場技術キャッチアップの加速
Webシステムの全体像を掴んで基礎的な力をつけられたのは大きかったです。あとは仕事の進め方も社会人になって仕事をするのが初めてなので、どうやって進めたら上手く期限内に、時間内に進められるという部分も勉強になって成長できました。
MVCについて体系的に学んで基盤ができたのが一番です。今の自分の部署はロジックをServiceとかResourceを使ってもっと切り分けて見やすくしていこうみたいなことをやっていて、それを考えられる基本になっているMVCを身につけられたのが一番よかった点です。
うるる様では会社全体でメンバー教育に力を入れています
「人の力で世界を便利に」というビジョンの通り当社の事業を支えているのはまさに人の力を活用する仕組みになります。その仕組みを実現するのがテクノロジーで、テクノロジーを仕組みへと導くのがエンジニアです。そういう考えを役員、社長含めて全社的にもっておりますので、非常に重要な職種であると位置づけております。そういったところからエンジニアの教育に対しても真摯に取り組んでおります。
またうるるには五つのスピリット(行動指針)がありますが、その中の一つで「ベンチャースピリットを持って成長し続ける」というスピリットを掲げています。会社や事業の成長だけじゃなくて、その成長と共に社員自身も成長していくという思いが込められております。そういったところもあって、エンジニアだけではなくて社員全体の教育に真正面から真摯に取り組んでいるという企業になります。
エンジニアに関しては社内勉強会や部署横断的なナレッジ共有を実施。外部講師の招待も積極的
入社時の研修はもちろん、社内勉強会の実施もありますし、社外の研修の活用にも取り組んでいます。「エンジニア同士が切磋琢磨」と「エンジニアが自分で成長」という観点で、例えば配属先の部署だけのことを学べば良い話ではなく、全社的に他の全部署の技術的ナレッジやコードを共有する環境を整えています。
事業で利用しているAWSのようなサービスを提供している会社さんに直接勉強会を開いてもらっており、今後もさらに増やしていきたいです。サークルアラウンドさんのような専門に長けている会社さんにご協力いただいて、エンジニア育成をもっと充実していきたいです。
サークルアラウンド社のトレーニングは受講生の状況と企業側ニーズを汲んで遂行するところが良い
インタビューの中でもありましたように、型式ばったものではなく、受講生の状況や企業側のニーズを汲んで、柔軟にトレーニングメニューをカスタマイズして組んでいただける。受講生一人一人の学習スピードをうまく吸収して終了まで持っていくというところが安心して任せていられます。インタビューの中でも受講生たちの満足度が非常に高いですね。会社側の満足度だけじゃなくて受講生の満足度も高いです。
うるる様はクラウドワーカーさんの後押しだけでなく、労働力を必要としない新技術も。仲間を求めています!
我々が目指す労働力不足の解消というものは、既存事業の成長というところはもちろん大事なんですけども、これからまだ新しいCGS事業の創出が必要だと、役員を筆頭に日々取り組んでいるところではあります。
さらには昨今クラウドワーカーさんを活用出来る今まで紹介してきた事業とは逆に、労働力を必要としない技術を生み出すことで企業様が抱えてる労働力不足の解消を目指そうともしています。こういったところでうるるでは技術をメインに考えていくところから、随時エンジニアの採用も行なっております。
これらの社会課題の解決と、うるるのビジョン、これからの成長に共感していただける方は、ぜひ新たな仲間として一緒にお仕事をしていただければという風に思っております。
Webのシステム開発に関する経験が必要な3人の新卒のメンバーでしたが、 それぞれの強みや今後立ち向かうべき課題を明確にできた訓練期間であったようです。
"最初に立ち向かうべき壁"についての理解を明瞭にして現場経験を踏み出すことで、一歩目二歩目の成長を順当なものにしてゆけたことが伺えます。
「単純にプログラムを書き上げる能力」以外にもエンジニアに求められる本質的なスキルを習得していただくことは、トレーニング実施にあたり弊社が大切にしていることの一つです。そのためインタビューの中でいただいたお言葉は、非常にありがたい評価だと受け止めています。
社内のエンジニア教育で「リソースが足りない」「プロの講師の力を借りたい」という法人様は、是非お気軽にご相談ください。