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生成AI活用ポリシー

近年注目を集めている生成AIを用いた開発について、弊社でも積極的に取り組みを進めています。本ポリシーでは、お客様との合意形成を目的として、弊社における生成AI活用の考え方を明示します。

1. 背景

システム開発においては、ソースコード管理にGitHub、インフラ運用にAWSなど、様々な外部サービスを活用し、迅速で高品質なサービス提供を実現しています。
これらは、お客様と特別に相談せずとも慣習として信頼され、業界全体に広く受け入れられている基盤です。

一方で、生成AIは新たに登場した技術であり、仕組み上、ソースコードや業務データの一部が生成AI提供企業に送信される可能性があります。
そのため、GitHubやAWSと同様に"外部パートナー"としての位置づけは持ちつつも、お客様と事前に合意形成を行うべき対象であると認識しています。

生成AI利用時には、入力されたソースコードや設定情報の一部が生成AI提供企業(例: OpenAI, Anthropic等)のインフラへ送信されることを理解した上で、サービスごとの利用規約やオプション設定により、情報漏洩リスクを低減しています。通常利用の範囲では、機密情報や個人情報が不正に使用されることはありません。

2. 基本ポリシー

弊社では、生成AIの利用にあたり、以下の基本方針を定めています。

2.1 成果物に応じた柔軟な対応

2.1.1 本番システムのコード

以下のように従来の品質基準と同等以上のチェックが行われます。必ず人間のコードレビューと判断が行われるものとし、確認なしにローンチはされません。

  1. 生成AIを用いたコード生成
  2. 静的解析・生成AIレビューツールのチェック
  3. レビュー
    1. 開発担当によるレビュー
    2. システム主担当によるレビューとシステムへの統合

2.1.2 作業補助スクリプトや自動化ツール、UIデザインツール等

一定の柔軟性を持って生成AIを活用します。細かなチェックやレビュー等の確認についても、現場担当者やシステム主担当の判断に委ねます。

2.2 2025年7月時点の見解

生成AIによる開発速度向上は限定的であり、不備による修正や検証コストも存在します。一方で、テスト網羅性の向上やレビュー工程の質向上など、品質面での貢献が大きいと評価しています。

今後生成AI技術が進展した場合には、改めてお客様と方針をすり合わせます。

2.3 費用負担

通常の生成AI利用にかかる費用は、弊社で負担します。

将来的に、高度な有償生成AIサービスをお客様が契約し、弊社がそれを活用する形にも柔軟に対応可能です。

3. 開発プロセス

生成AIの利用についてのお客様との合意は以下のようなコミュニケーションを経て行われます。

3.1 合意レベルの選択

お客様のポリシー・体制・リテラシに応じて、以下の合意レベルから選択していただけます。

  1. 弊社提案の生成AIサービスについて弊社基本ポリシーに沿って許可
  2. 条件付き許可(利用範囲・対象限定)
  3. 社内審査を経て、許可できる可能性がある
  4. 外部生成AIサービスの利用は一切不可

3.2 利用範囲の確認と合意

以下の項目について、事前にお客様と確認し、合意の上で進めます。

  • 利用する生成AIサービス提供企業(例: OpenAI, Claude, GitHub, Google など)
  • 利用モデルの種別(例: GPT-4, Claude 3.5 など)

4. 期待される効果

弊社は、すでに業務で活用しているGitHub, AWS, Google Cloud等を「信頼できる基盤サービス」として扱っており、GitHub Copilotなどの生成AI機能も継続して検証を進めています。

一方で、まだ利用実績の浅い新規生成AIサービスについては、常にリスクを精査し、案件ごとに可否判断を行っています。

5. 今後の取り組み

生成AIに関する法制度や業界慣行は、今後も変化し続けると予想されます。そのため、本ポリシーは定期的に見直しを行い、改訂内容を記録・公開いたします。

  • 改訂履歴: (※Webページに掲載予定)
  • 最終更新: 2025年7月10日

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