こんにちは。サークルアラウンドの小笠原です。
この度「知識ゼロからの JavaScript 入門」を執筆させていただきました。
本記事では、執筆時に込めた思いと合わせ、本書がどのような一冊になっているのかを少しだけご紹介したいと思います。
本書の内容
本書は「これから JavaScript を始めたい」「JavaScript って難しい」という方を対象に書かせていただいた JavaScript の入門書になります。
基本的に「動くものを作って身につける」をコンセプトに書かせていただきました。
「まずは動くもの作る」という体験を大切に考え、細かい言語仕様の解説を最低限に抑えサンプルプログラムの数を充実させました。
ある章では、それまでに学んできたことを組み合わせ「倍数宛てゲーム」というちょっとしたアプリケーションを作っていただくような章もあります。
通常の学習に合わせ、それらを組み合わせて使うことで、「より強い腹落ち感を持ってもらう」を意識し、趣向を凝らしました。
また、弊社サークルアラウンドのトレーニング時において、レクチャーを行った際の「気づき」をアウトプットさせていただいた一冊でもあります。
本書の特徴
本書では、各ステップごとのご紹介をさせていただいている技術の粒度に対し、特に注意を払いました。
例えば、ある技術を紹介する際、どうしても関連する技術の紹介を挟まなければならないケースがあります。
そのような場合、可能な限り 1 度に紹介する関連技術の数を絞り、その章でメインとして扱っている技術の理解を妨げないよう、最大限試行錯誤をしました。
これは、対面でトレーニングを行う際にも気をつけていることの一つです。
受講者の方に対し、何か新しい技術をレクチャーする時、メインとなる技術以外の情報量が多ければ多いほど、理解のハードルが上がります。
当たり前に思われるかもしれませんが、私はある技術のレクチャーを行う際に「どこまでを伝えるか」という線引きを大切に考えています。
これは、一歩ずつでも一つのことを丁寧に理解をしてもらうことで、その先のインプットの効率を上げられると考えているからです。
本書は、上記のようなトレーニング時に大切にしているマインドを反映する気持ちで書かせていただきました。
対象読者
冒頭でも軽く触れましたが、本書の対象読者について、改めてお伝えさせていただきます。
- コーディングはできるけど JavaScript(プログラミング)にはハードルを感じている
- JavaScript の学習をしているが進捗が出ずに苦戦している
- 文法レベルの解説を読んだがイメージが掴めない
このような課題をお持ちの方達を対象とし、極力文法レベルの解説を最低限に留め、サンプルプログラミングの実装をメインに構成させていただきました。
そのため、言語仕様の理解を掘り下げたい方やクロージャ、this 等の中級者にステップアップするための理解を得たいといった方には、お勧めしません。
あくまで「JavaScript の最初の入り口」が本書の役割と考えております。
まとめ
この度、商業誌の執筆という貴重な経験をさせていただく機会をいただき、アウトプットをしていく中で自分自身の成長に繋がる気づきも多くありました。
このような機会を提供いただいた出版社/編集者の方々、サポートいただいた弊社メンバーやレビューに協力いただいた皆様には、感謝の念がつきません。
多くの方々の協力を得て世に出ることとなった本書が、JavaScript 入門者/初学者の方達のステップアップに貢献できれば幸いです。
最後に弊社のトレーニングについても少しご紹介をさせていただきたいと思います。
弊社では、今月末より「JavaScript Climbing(ジャバスクリプトクライミング)」という JavaScript の基礎学習に特化した塾を開講いたします。
現役エンジニアが JavaScript 入門者〜中級者までの学習を徹底サポートします。
この塾は上で述べた書籍執筆時の経験を活かしつつ、私が中心となり社内で起ち上げたプロジェクトになります。
JavaScript を学習中の皆様により良いステップアップ提供できる場所となれるように、盛り上げて行きたいと思います。
学習範囲の詳細や特徴は以下のリンクより、ご確認ください。